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ハトやスズメ、カラス、カモなど、私（わたし）たちの周（まわ）りにはさまざまな鳥（とり）がいます。これらの鳥（とり）は種類（しゅるい）によって一（いち）度（ど）に飛（と）べる距離（きょり）が異（こと）なります。たとえば、渡り鳥（わた どり）であるカモは休（やす）まずに何（なん）千（ぜん）キロも飛（と）べますが、都市（とし）にすんでいるキツツキの「コゲラ」は約（やく）200メートルしか飛（と）べず、好（す）きな木（き）や過（す）ごしやすい木（き）に立ち寄（た よ）って移動（いどう）します。つまり、都市（とし）にすんでいる、飛（と）べる距離（きょり）が短（みじか）い鳥（とり）が移動（いどう）して生活（せいかつ）するには、中継（ちゅうけい）できる「まとまった大（おお）きさの緑（みどり）や鳥（とり）が好（す）きな木（き）」が必要（ひつよう）となります。そこで、マンションなどの住（す）まいを作（つく）る会社（かいしゃ）「三菱地所（みつびしじしょ）レジデンス」は、「ビオ ネット イニシアチブ（BIO NET INITIATIVE）」という取り組（と く）みを通（つう）じて、提供（ていきょう）するマンションが鳥（とり）たちの中継（ちゅうけい）地点（ちてん）になるような環境（かんきょう）をつくっています。

この「ビオ ネット イニシアチブ」では、人（ひと）と自然（しぜん）が共生（きょうせい）することを目指（めざ）し、地域（ちいき）の自然（しぜん）環境（かんきょう）を守（まも）るためにさまざまな取り組（と く）みを行（おこな）っています。そのひとつが、マンションの敷地（しきち）内（ない）に植（う）える植栽（しょくさい）（樹木（じゅもく）や草花（くさばな））に、地域（ちいき）になじみのある種類（しゅるい）のものを選（えら）ぶことです。これにより周辺（しゅうへん）の森（もり）や林（はやし）、公園（こうえん）などにすんでいる鳥（とり）にとっての立ち寄（た よ）る場所（ばしょ）が生（う）まれ、好（す）きな場所（ばしょ）に移動（いどう）しやすくなります。また、周辺（しゅうへん）環境（かんきょう）に合（あ）わせて植栽（しょくさい）（樹木（じゅもく）や草花（くさばな））を選（えら）ぶことは、地域（ちいき）の生き物（い もの）や植物（しょくぶつ）の生態（せいたい）系（けい）を守（まも）ることにもつながると考（かんが）えられています。都市（とし）は緑地（りょくち）が少（すく）なく生き物（い もの）がすみにくい環境（かんきょう）であることから、「ビオ ネット イニシアチブ」のような自然（しぜん）に配慮（はいりょ）したまちづくりが、いろいろな場所（ばしょ）で進（すす）められています。