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ブラジル連邦（れんぽう）共和（きょうわ）国（こく）（以下（いか）「ブラジル」）は、南（みなみ）アメリカ大陸（たいりく）最大（さいだい）の面積（めんせき）約（やく）850万（まん）㎢（日本（にほん）の約（やく）22倍（ばい））、人口（じんこう）約（やく）2億（おく）1000万（まん）人（にん）（世界（せかい）第（だい）7位（い））という超（ちょう）大国（たいこく）です。日本（にほん）のほぼ真裏（まうら）に位置（いち）する遠（とお）い国（くに）ですが、日系（にっけい）人（じん）が現在（げんざい）も多数（たすう）暮（く）らしており、日本（にほん）企業（きぎょう）の進出（しんしゅつ）や日本人（にほんじん）学校（がっこう）の設置（せっち）など、両国（りょうこく）間（かん）の交流（こうりゅう）は非常（ひじょう）に活発（かっぱつ）です。国（くに）の産業（さんぎょう）は、農業（のうぎょう）・工業（こうぎょう）ともにさかんで、特（とく）に1990年（ねん）頃（ごろ）から急激（きゅうげき）な経済（けいざい）成長（せいちょう）を遂（と）げ、2000年代（ねんだい）には「BRICs」（ブリックス）とよばれる新興（しんこう）経済（けいざい）国（こく）の一（ひと）つに数（かぞ）えられるまでになりました。

ブラジルには、チョコレートの原材料（げんざいりょう）となるカカオを育（そだ）てる日系（にっけい）人（じん）の農家（のうか）さんがたくさんいます。カカオの生産（せいさん）は、森林（しんりん）伐採（ばっさい）による環境（かんきょう）破壊（はかい）などの重大（じゅうだい）な社会（しゃかい）課題（かだい）を抱（かか）えています。そこで明治（めいじ）では、10年（ねん）以上（いじょう）にわたり、カカオ農家（のうか）と協力（きょうりょく）して「アグロフォレストリー」という農法（のうほう）に取り組（と　く）んでいます。アグロフォレストリーは、「アグリカルチャー（農業（のうぎょう））」と「フォレストリー（林業（りんぎょう））」をかけ合（あ）わせた造語（ぞうご）で、森林（しんりん）伐採（ばっさい）後（ご）の土地（とち）に、自然（しぜん）の生態（せいたい）系（けい）にならった多種（たしゅ）の農林（のうりん）産物（さんぶつ）を共生（きょうせい）させながら栽培（さいばい）する農法（のうほう）です。これにより、自然（しぜん）へのダメージを最小限（さいしょうげん）にしつつ、持続（じぞく）的（てき）にその土地（とち）を利用（りよう）できるようになります。その他（ほか）にも、カカオの加工（かこう）・発酵（はっこう）技術（ぎじゅつ）をレクチャーしたり、肥料（ひりょう）を寄贈（きぞう）したりなど、高（こう）品質（ひんしつ）なカカオの生産（せいさん）に向（む）けたさまざまな活動（かつどう）に取り組（と　く）むことで、SDGsの達成（たっせい）に向（む）けて貢献（こうけん）しています。