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九州（きゅうしゅう）の福岡（ふくおか）市（し）から北西（ほくせい）に約（やく）130km（キロメートル）、韓国（かんこく）の釜山（プサン）から南（みなみ）に約（やく）50kmの位置（いち）に「対馬（つしま）」という大（おお）きな島（しま）があります。今（いま）、この対馬（つしま）で問題（もんだい）になっているのが、「海洋（かいよう）プラスチックゴミ（以下（いか）「海洋（かいよう）ゴミ」）」の漂着（ひょうちゃく）です。南北（なんぼく）に細長（ほそなが）く、入り組（い く）んだ海岸（かいがん）が特徴（とくちょう）的（てき）な対馬（つしま）は、日本海（にほんかい）の出入口（でいりぐち）付近（ふきん）に位置（いち）しているため、対馬（つしま）海流（かいりゅう）や季節（きせつ）風（ふう）によって陸地（りくち）から運（はこ）ばれてきた海洋（かいよう）ゴミが漂着（ひょうちゃく）してしまいます。それにより、島（しま）の美（うつく）しい景色（けしき）、生態（せいたい）系（けい）や漁業（ぎょぎょう）などにも影響（えいきょう）を与（あた）えています。一刻（いっこく）も早（はや）くこの海洋（かいよう）ゴミの問題（もんだい）を解決（かいけつ）しなければ、やがて対馬（つしま）は「ゴミの集積（しゅうせき）場（じょう）」になってしまう恐（おそ）れがあります。

そこで、さまざまな商品（しょうひん）のネット通販（つうはん）を行（おこな）っている会社（かいしゃ）「アスクル」は、プラスチック製（せい）の「レジ袋（ぶくろ）」を販売（はんばい）している会社（かいしゃ）としての責任（せきにん）を果（は）たすために、2021年（ねん）2月（がつ）に対馬（つしま）市（し）と「SDGs連携（れんけい）協定（きょうてい）」を結（むす）びました。その取り組（と く）みの第一歩（だいいっぽ）として、「TSUSHIMA（つしま）×ASKUL project（アスクル プロジェクト）」を立（た）ち上（あ）げ、レジ袋（ぶくろ）の売上（うりあげ）の一部（いちぶ）を対馬（つしま）市（し）に寄付（きふ）し、海洋（かいよう）ゴミの回収（かいしゅう）・処理（しょり）に役立（やくだ）てています。また社員（しゃいん）を対象（たいしょう）に、対馬（つしま）を訪（おとず）れて海洋（かいよう）ゴミ回収（かいしゅう）を行（おこな）うスタディツアーを毎年（まいとし）開催（かいさい）したり、他（ほか）にもさまざまなイベントで対馬（つしま）の海洋（かいよう）ゴミ問題（もんだい）を紹介（しょうかい）したりなど、いろいろな取り組（と く）みを行（おこな）っています。さらに、アスクルは今（いま）、海洋（かいよう）ゴミを加工（かこう）・再生（さいせい）した商品（しょうひん）の開発（かいはつ）・販売（はんばい）をめざし、海洋（かいよう）ゴミの減少（げんしょう）に向（む）けて積極（せっきょく）的（てき）に動（うご）いています。