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商業（しょうぎょう）施設（しせつ）には、小（ちい）さなスーパーマーケットやコンビニ、大（おお）きなショッピングモールまでいろいろな種類（しゅるい）があり、私（わたし）たちの暮（く）らしを便利（べんり）に快適（かいてき）にしてくれています。一方（いっぽう）で、これらの商業（しょうぎょう）施設（しせつ）から出（で）る二酸化炭素（にさんかたんそ）の量（りょう）はとても多（おお）く、地球（ちきゅう）温暖（おんだん）化（か）の原因（げんいん）になっています。そこで商業（しょうぎょう）施設（しせつ）を中心（ちゅうしん）にさまざまな建物（たてもの）をつくっている「建設（けんせつ）会社（がいしゃ）のイチケン」では、二酸化炭素（にさんかたんそ）の量（りょう）を減（へ）らすために、「ZEB」という環境（かんきょう）に優（やさ）しい技術（ぎじゅつ）を採り入（と　い）れています。「ZEB」とは、「Net　Zero　Energy　Building（ネット・ゼロ・エネルギー・ビルディング）」の略（りゃく）で、今（いま）、環境省（かんきょうしょう）や経済（けいざい）産業（さんぎょう）省（しょう）などでもこの技術（ぎじゅつ）を広（ひろ）めようとしています。

「ZEB」を実現（じつげん）するには「省（しょう）エネルギー（省（しょう）エネ）」と「創（そう）エネルギー（創（そう）エネ）」の２（）つの技術（ぎじゅつ）が必要（ひつよう）です。「省（しょう）エネ」では、建物（たてもの）の壁（かべ）を特別（とくべつ）な素材（そざい）にして、外（そと）の気温（きおん）の変化（へんか）に影響（えいきょう）されにくくし、冷暖房（れいだんぼう）の効率（こうりつ）を上（あ）げます。また、自動（じどう）で節電（せつでん）する高（こう）効率（こうりつ）空調（くうちょう）や高（こう）効率（こうりつ）照明（しょうめい）を使（つか）って、「建物（たてもの）自体（じたい）」を節電（せつでん）します。次（つぎ）に、「創（そう）エネ」では、ソーラーパネルを使（つか）って太陽（たいよう）の光（ひかり）から電力（でんりょく）を作（つく）ります。つまり、「省（しょう）エネ」でエネルギーの消費（しょうひ）をできるだけ減（へ）らし、必要（ひつよう）なエネルギーは「創（そう）エネ」でつくります。これによって、建物（たてもの）全体（ぜんたい）のエネルギー消費（しょうひ）をゼロに限（かぎ）りなく近（ちか）づけることが可能（かのう）となり、環境（かんきょう）にとても優（やさ）しい建物（たてもの）が実現（じつげん）します。今（いま）社会（しゃかい）では、地球（ちきゅう）温暖（おんだん）化（か）をこれ以上（いじょう）進行（しんこう）させないためにも、この「ZEB」への関心（かんしん）がますます高（たか）まっています。