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小学校の高学年頃になると、男女を問わず、身体が大人になるための準備をはじめます。そのうち、女性に起こる大きな変化のひとつが「生理」です(正式な医学用語では「月経」といいます)。生理とは、おなかの中でつくられた子宮内膜が古くなり、約1か月周期で体外に排出される際に起こる出血のことです。このときにおなかや腰が痛くなったり、身体が重くなったり、頭がぼうっとして考えられなくなったりすることがあり、これを「生理痛」とよびます。ある統計では、小学6年生のうち50%が生理痛に悩んでいるといいます。その症状・程度は人それぞれですが、ひどい場合だと、試験で集中できなかったり、学校に行けないほどつらいこともあります。なお、頭痛やイライラなどの症状を引き起こし、日常生活に支障をきたすような生理痛のことを「月経困難症」といいます。
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もちろん、生理は病気ではありません。しかし、病気ではないからといって、「一人でひたすらがまんするもの」と考える必要はありません。痛み止めの薬を服用する場合もあると思いますが、この薬にはさまざまなタイプがあり、もしかすると自分に合っていない薬を使用している可能性もあります。そこで、全国で薬局を運営する日本調剤では、薬剤師が相談に応じて、その人の症状に適した痛み止めの薬を紹介したり、適切なアドバイスをすることで、生理に関するつらさを和らげるお手伝いをしています。生理のことを話すのは決して恥ずかしいことではありません。お母さんやお姉さんなど家族に相談したり、友だち同士で話し合うことで気持ちが楽になることもあります。つらい時には周りの人に相談し、正しい知識を持つこともまた、みなさんがイキイキと生活し、成長するためにもとても大切なのです。
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