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例（たと）えば、鉛筆（えんぴつ）や筆箱（ふでばこ）、ノート、黒板（こくばん）。私（わたし）たちの身の回（み　まわ）りにあるあらゆる商品（しょうひん）やサービスは、作（つく）られてから処分（しょぶん）されるまでの間（あいだ）に多（おお）くのエネルギーが使（つか）われています。そのエネルギーは、主（おも）に石油（せきゆ）をはじめとした化石（かせき）燃料（ねんりょう）から得（え）られ、地球（ちきゅう）温暖（おんだん）化（か）の原因（げんいん）となる温室（おんしつ）効果（こうか）ガスを排出（はいしゅつ）します。日本語（にほんご）に訳（やく）すと「炭素（たんそ）の足跡（あしあと）」となる「カーボンフットプリント（Carbonfootprint）」とは、これらの商品（しょうひん）・サービスが、「作（つく）られ、購入（こうにゅう）され、使（つか）われ、処分（しょぶん）される」までの各（かく）過程（かてい）で排出（はいしゅつ）された「温室（おんしつ）効果（こうか）ガス」をCO₂（二酸化炭素（にさんかたんそ））に換算（かんさん）したものです。発生（はっせい）するCO₂の量（りょう）が見（み）えることで、企業（きぎょう）側（がわ）としては「どの過程（かてい）を改善（かいぜん）するべきか」が見直（みなお）しやすくなり、また、消費（しょうひ）者（しゃ）もより環境（かんきょう）に優（やさ）しい商品（しょうひん）やサービスを選（えら）ぶことができるようになります。

化粧（けしょう）品（ひん）会社（がいしゃ）のコーセーでは、2022年（ねん）に環境省（かんきょうしょう）が実施（じっし）した「製品（せいひん）・サービスのカーボンフットプリントに係（かか）るモデル事業（じぎょう）」という取り組（と　く）みに参加（さんか）。コーセーが手（て）がけるスキンケアブランド「雪肌精（せっきせい）」の中（なか）から「雪肌（せっき）精（せい）クリアウェルネス」シリーズを対象（たいしょう）に、カーボンフットプリントの算定（さんてい）を行（おこな）いました。そこで得（え）られた結果（けっか）を「商品（しょうひん）の製造（せいぞう）や容器（ようき）の選定（せんてい）」をはじめとするさまざまな過程（かてい）で活用（かつよう）し、CO₂の排出（はいしゅつ）量（りょう）の削減（さくげん）施策（しさく）の検討（けんとう）に繋（つな）げています。また、このカーボンフットプリントを比較（ひかく）すると、「雪肌（せっき）精（せい）クリアウェルネス」シリーズの「ボトル入（い）り」と「詰め替（つ　か）え用（よう）」では、詰め替（つ　か）え用（よう）の方（ほう）がCO₂の排出（はいしゅつ）量（りょう）が約（やく）28％（ぱーせんと）少（すく）ないなど、環境（かんきょう）負荷（ふか）低減（ていげん）につながるさまざまな結果（けっか）が導き出（みちび　だ）されました。