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サンゴはその見た目（み　め）から、植物（しょくぶつ）だと思（おも）っている人（ひと）も多（おお）いですが、実（じつ）はイソギンチャクやクラゲと同（おな）じ仲間（なかま）の「動物（どうぶつ）」です。そしてサンゴが成長（せいちょう）し、積み重（つ　かさ）なることでできるのが「サンゴ礁（しょう）」です。サンゴ礁（しょう）は海（うみ）全体（ぜんたい）のわずか0.2％（パーセント）しかありませんが、そこで生活（せいかつ）する魚（さかな）たちは魚種（ぎょしゅ）全体（ぜんたい）の65%とも言（い）われるほど、魚（さかな）たちにとって大切（たいせつ）な存在（そんざい）です。またサンゴはたとえ死（し）んでしまっても砂利（じゃり）になって砂場（すなば）を作（つく）り、海（うみ）をきれいにしてくれるバクテリアたちのすみかになります。ところが近年（きんねん）、海水温（かいすいおん）上昇（じょうしょう）によるサンゴの白化（はっか）現象（げんしょう）などで、地球（ちきゅう）規模（きぼ）で大（おお）きく減少（げんしょう）しており、「サンゴ礁（しょう）の再生（さいせい）」が海（うみ）の生態（せいたい）系（けい）を維持（いじ）するための重要（じゅうよう）な課題（かだい）になっています。

化粧（けしょう）品（ひん）会社（がいしゃ）コーセーのブランド「雪肌精（せっきせい）」では、地球（ちきゅう）の恵（めぐ）みに対（たい）する恩返（おんがえ）しの気持（きも）ちを込（こ）めて、2009年（ねん）から「SAVE the BLUE」という活動（かつどう）を通（とお）して、地球（ちきゅう）環境（かんきょう）の保全（ほぜん）を支援（しえん）してきました。「雪肌（せっき）精（せい）」では、売り上（う　あ）げの一部（いちぶ）をサンゴの植え付（う　つ）けや育成（いくせい）などに役立（やくだ）てています。活動（かつどう）開始（かいし）から2023年度（ねんど）までに、累計（るいけい）2万（まん）本（ほん）以上（いじょう）のサンゴの植え付（う　つ）けを行（おこな）い、その面積（めんせき）は25mプール約（やく）33個（こ）分（ぶん）に相当（そうとう）し、現在（げんざい）も拡大（かくだい）を続（つづ）けています。雪肌（せっき）精（せい）では他（ほか）にも2023年（ねん）から、そのブランド名（めい）にちなんで、長野（ながの）県（けん）北（きた）アルプスの「雪（ゆき）」を守（まも）る活動（かつどう）もスタートしています。またコーセーのブランド『Flora Notis JILL STUART(フローラノーティス　ジルスチュアート)』では、森林（しんりん）の再生（さいせい）にも積極（せっきょく）的（てき）に取り組（と　く）んでおり、フィリピンで「モリンガ」という木（き）の植林（しょくりん）活動（かつどう）を2022年（ねん）から実施（じっし）しています。2023年（ねん）は、676本（ほん）の木（き）を植（う）えました。モリンガは美容（びよう）成分（せいぶん）が豊富（ほうふ）なだけでなく、一般（いっぱん）的（てき）な樹木（じゅもく）に比（くら）べて約（やく）20倍（ばい）もの二酸化炭素（にさんかたんそ）を吸収（きゅうしゅう）する植物（しょくぶつ）で、人（ひと）にも地球（ちきゅう）環境（かんきょう）にも優（やさ）しい植物（しょくぶつ）として注目（ちゅうもく）を浴（あ）びています。今（いま）、世界中（せかいじゅう）の企業（きぎょう）がそうであるように、コーセーでもいろいろな角度（かくど）から環境（かんきょう）保全（ほぜん）活動（かつどう）を続（つづ）け、地球（ちきゅう）の未来（みらい）に貢献（こうけん）しています。