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「服（ふく）の廃棄（はいき）を減（へ）らす方法（ほうほう）」として真（ま）っ先（さき）に思（おも）いつくのは、「他（ほか）の人（ひと）に着（き）てもらう『リユース』」ではないでしょうか？でもそれは、「着（き）てくれる人（ひと）」がいてはじめて可能（かのう）になります。着（き）てくれる人（ひと）が誰（だれ）もいなければできません。次（つぎ）に「リサイクル」という方法（ほうほう）もあります。しかし、リサイクルするためにはまた新（あら）たなエネルギーが必要（ひつよう）ですし、リサイクルしてつくられるものはマットレスの詰（つ）め物（もの）や掃除（そうじ）用（よう）のクロスなどで、新（あたら）しい服（ふく）に生（う）まれ変（か）わることはほとんどありません。つまり「リサイクル」はコストに見合（みあ）ったものができにくく、「努力（どりょく）の割（わり）に実（みの）りが少（すく）ない」という難点（なんてん）があります。そして、リユースもリサイクルもされなかった服（ふく）は「廃棄（はいき）処分（しょぶん）」となり、日本（にほん）では、着（き）なくなった服（ふく）の約（やく）2/3（さんぶんのに）が廃棄（はいき）されているのが現状（げんじょう）です。

「アーバンリサーチ」では「アップサイクル」という、リユースでもリサイクルでもない新（あら）たな手法（しゅほう）を導入（どうにゅう）しています。アップサイクルとは、廃棄（はいき）予定（よてい）であったものに手（て）を加（くわ）え、素材（そざい）や形（かたち）などの特徴（とくちょう）を生（い）かしつつ、より良（よ）い商品（しょうひん）に生（う）まれ変（か）わらせる手法（しゅほう）のことで、「クリエイティブ・リユース(創造（そうぞう）的（てき）再（さい）利用（りよう）)」とも呼（よ）ばれます。「つくり変（か）える」という点（てん）では「リサイクル」と似（に）ていますが、リサイクルとの決定的（けっていてき）な違（ちが）いは、より良（よ）いものになっているかどうか、すなわち品質（ひんしつ）や価値（かち）が「アップ」したかどうかの点（てん）にあります。同社（どうしゃ）はアップサイクルの一環（いっかん）として2018年（ねん）11月（がつ）に「commpost(コンポスト)」という独自（どくじ）のブランドを立（た）ち上（あ）げ、廃棄（はいき）衣料（いりょう）からバッグやスマホケースなどの新（あら）たな商品（しょうひん）をつくり出（だ）しています。