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二酸化炭素（にさんかたんそ）をはじめとした「温室（おんしつ）効果（こうか）ガス」には、太陽（たいよう）から放出（ほうしゅつ）される熱（ねつ）を地球（ちきゅう）に閉じ込（と　こ）めて地表（ちひょう）を温（あたた）める働（はたら）きがあり、これによって地球（ちきゅう）の気温（きおん）は約（やく）14℃に保（たも）たれています。もしこの温室（おんしつ）効果（こうか）ガスが地球（ちきゅう）上（じょう）からなくなった場合（ばあい）、気象庁（きしょうちょう）によると、なんと地球（ちきゅう）の表面（ひょうめん）温度（おんど）は－19℃になるといわれており、地球（ちきゅう）にとってなくてはならないものです。一方（いっぽう）で18世紀（せいき）後半（こうはん）頃（ごろ）から人類（じんるい）は石炭（せきたん）や石油（せきゆ）、ガスなどを大量（たいりょう）に消費（しょうひ）するようになって、大気（たいき）中（ちゅう）の二酸化炭素（にさんかたんそ）濃度（のうど）が急増（きゅうぞう）。これによって温室（おんしつ）効果（こうか）が高（たか）まることで、地球（ちきゅう）の平均（へいきん）気温（きおん）が少（すこ）しずつ上昇（じょうしょう）していく「地球（ちきゅう）温暖（おんだん）化（か）」をもたらしています。

現在（げんざい）、大阪（おおさか）ガスでは二酸化炭素（にさんかたんそ）の排出（はいしゅつ）量（りょう）が実質（じっしつ）ゼロになる「カーボンニュートラル」を実現（じつげん）するために、「メタネーション」の開発（かいはつ）に取り組（と　く）んでいます。メタネーションとは、天然（てんねん）ガスの代（か）わりに「水素（すいそ）」と「二酸化炭素（にさんかたんそ）」を使（つか）って、都市（とし）ガスのもとになるメタンをつくり出（だ）す技術（ぎじゅつ）のことで、工場（こうじょう）などから排出（はいしゅつ）される二酸化炭素（にさんかたんそ）を再（さい）利用（りよう）します。ここでつくり出（だ）した都市（とし）ガスを家庭（かてい）などで使用（しよう）した場合（ばあい）、再（ふたた）び二酸化炭素（にさんかたんそ）が排出（はいしゅつ）されますが、このときの排出（はいしゅつ）量（りょう）と、ガスをつくり出（だ）すときの回収（かいしゅう）量（りょう）・森林（しんりん）等（とう）による吸収（きゅうしゅう）量（りょう）の合計（ごうけい）が相殺（そうさい）されて、排出（はいしゅつ）量（りょう）が実質（じっしつ）ゼロ（カーボンニュートラル）になるという仕組（しく）みです。現在（げんざい）はまだ開発（かいはつ）段階（だんかい）ですが、温室（おんしつ）効果（こうか）ガスの中（なか）でも地球（ちきゅう）温暖（おんだん）化（か）への影響（えいきょう）度（ど）が最（もっと）も大（おお）きい二酸化炭素（にさんかたんそ）が、将来（しょうらい）新（あら）たなエネルギー源（げん）となる日（ひ）がやって来ることでしょう。