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2020年（ねん）3月頃（がつごろ）からはじまった新型（しんがた）コロナウイルス感染（かんせん）症（しょう）の拡大（かくだい）によって、全国（ぜんこく）のホテルやレストラン、カフェなどでの牛乳（ぎゅうにゅう）・乳製品（にゅうせいひん）の消費（しょうひ）量（りょう）が大（おお）きく減少（げんしょう）しました。さらに、全国（ぜんこく）の小学校（しょうがっこう）や中学校（ちゅうがっこう）が一斉（いっせい）に休校（きゅうこう）したことが重（かさ）なり、搾乳（さくにゅう）しても使用（しよう）されずに廃棄（はいき）される牛乳（ぎゅうにゅう）が多（おお）く発生（はっせい）しました。工場（こうじょう）であれば、生産（せいさん）量（りょう）を調整（ちょうせい）して対応（たいおう）できますが、牛乳（ぎゅうにゅう）は乳牛（にゅうぎゅう）の病気（びょうき）を防（ふせ）ぐために毎日（まいにち）搾乳（さくにゅう）し続（つづ）けなければならず、生産（せいさん）量（りょう）の調整（ちょうせい）ができません。そこで星野（ほしの）リゾートが運営（うんえい）する「リゾナーレ那須（なす）」は、「廃棄（はいき）される牛乳（ぎゅうにゅう）を減（へ）らすために、なにかできることはないか？」と考（かんが）えました。

栃木（とちぎ）県（けん）の那須（なす）町（まち）にある「日本（にほん）初（はつ）のアグリツーリズモリゾート『リゾナーレ那須（なす）』」では、朝食（ちょうしょく）などに提供（ていきょう）する牛乳（ぎゅうにゅう）・乳製品（にゅうせいひん）を生産（せいさん）している、「森林（しんりん）ノ牧場（ぼくじょう）」での食品（しょくひん）ロスを防（ふせ）ぐための活動（かつどう）を2020年（ねん）4月（がつ）から開始（かいし）しました。「森林（しんりん）ノ牧場（ぼくじょう）」で育（そだ）つ「ジャージー牛（ぎゅう）」から搾乳（さくにゅう）した牛乳（ぎゅうにゅう）を、より長（なが）く保存（ほぞん）できる「ミルクジャム」へと加工（かこう）し、「廃棄（はいき）の減少（げんしょう）」を実現（じつげん）しています。また、この取り組（と　く）みに賛同（さんどう）する人（ひと）や製品（せいひん）の購入（こうにゅう）を望（のぞ）む人（ひと）が多（おお）いことから、「星野（ほしの）リゾートのミルクジャム」として、全国（ぜんこく）の星野（ほしの）リゾートが運営（うんえい）するホテルや施設（しせつ）で販売（はんばい）を行（おこな）うことになりました。このような活動（かつどう）によってリゾナーレ那須（なす）は、SDGsの達成（たっせい）に大（おお）きく関（かか）わる「食品（しょくひん）ロス」の低減（ていげん）へとつなげています。