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ペルー共和国(以下「ペルー」)は、南アメリカ北西部に位置する面積約130万㎢(日本の約3.4倍)・人口約3400万人の国です。国土は、熱帯雨林地域(セルバ)、アンデス山岳地域(シエラ)、そして海岸砂漠地域(コスタ)の3つのエリアに分かれています。その中でも、アンデス山岳地域には「マチュピチュ遺跡」や「ナスカの地上絵」などの有名な世界遺産があり、世界中から多くの観光客がたえず訪れています。日本との関わりも深く、1873年に中南米で初めて国交を結んで以来、2023年には国交150周年を迎えました。かつて日本から移民としてペルーに渡った多くの日本人の子孫たち(日系人)が、現在もペルーで暮らしています。
2006年より明治は、西アフリカや中南米、アジアにあるカカオの産地を支援する「メイジ・カカオ・サポート」に取り組んでいます。これは、高品質なカカオを安定的に生産し続けられるよう、カカオ農家をサポートする取り組みで、スタッフが世界各国の産地まで足を運び、現地の農家が抱えるさまざまな課題に合わせた支援を行っています。ペルーに向けては、「カカオ農機具バンク」を開設しました。これはカカオの生産に必要な剪定・除草・農薬散布などに使う農機具を、農家が無料で借りられるようにしたものです。貸し出す農機具の補修や整備などもバンクが行っています。また、より安定した条件でカカオを発酵させられる「発酵箱」を寄贈するなど、従来よりも少ない負担で高品質なカカオを生産できるように支援を進め、SDGsの達成に向けて力強く貢献しています。
カカオ農機具バンク/回転式の発酵箱(明治公式HPより)