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食品（しょくひん）ロス（フードロス）とは、「まだ食（た）べられるのに廃棄（はいき）される食品（しょくひん）のこと」です。農林水産省（のうりんすいさんしょう）によると、日本（にほん）での一（いち）年間（ねんかん）の食品（しょくひん）ロスは約（やく）523万（まん）トン（令（れい）和（わ）3年度（ねんど））で、これは国民（こくみん）一（いち）人（にん）あたりでは約（やく）114g(お茶碗（ちゃわん）約（やく）1杯（ぱい）分（ぶん）)の食品（しょくひん）が毎日（まいにち）廃棄（はいき）されている計算（けいさん）です。特（とく）に日本人（にほんじん）は、世界（せかい）的（てき）に見（み）て「鮮度（せんど）」を重視（じゅうし）している傾向（けいこう）があり、スーパーなどで販売（はんばい）されている食品（しょくひん）は、賞味（しょうみ）期限（きげん）の3分（ぶん）の１（いち）を過（す）ぎたあたりで、店頭（てんとう）から順次（じゅんじ）撤去（てっきょ）・廃棄（はいき）していくという慣習（かんしゅう）があります。この「まだ食（た）べられるのに行（い）き場（ば）を失（うしな）ってしまった食品（しょくひん）」の有効（ゆうこう）活用（かつよう）が、食品（しょくひん）ロスの解決（かいけつ）にとって重要（じゅうよう）な課題（かだい）の一（ひと）つになっています。

本（ほん）の買取（かいとり）・販売（はんばい）で有名（ゆうめい）な「ブックオフ」では、食品（しょくひん）ロス問題（もんだい）の解決（かいけつ）に少（すこ）しでも貢献（こうけん）したいという思（おも）いから、ECサイト「FOOD ReCO（フードレコ）」を運営（うんえい）しています。フードレコでは、賞味（しょうみ）期限（きげん）が近（ちか）い、わけあり商品（しょうひん）や売れ残（う　のこ）った季節（きせつ）商品（しょうひん）（お中元（ちゅうげん）・お歳暮（せいぼ）など）を、お手頃（てごろ）な価格（かかく）で販売（はんばい）しています。また、一部（いちぶ）のブックオフでは、大（おお）きさや形（かたち）などが原因（げんいん）で規格（きかく）から外（はず）れた花（はな）を「プラスフラワー」と名付（なづ）け、販売（はんばい）しています。これにより、花（はな）の廃棄（はいき）ロスの削減（さくげん）、生産（せいさん）者（しゃ）の支援（しえん）にもつながり、花（はな）を通（つう）じて多（おお）くの人（ひと）の心（こころ）が豊（ゆた）かになるという「笑顔（えがお）の循環（じゅんかん）」が生（う）まれています。このようにブックオフは、モノのリユース・リサイクルだけでなく、食品（しょくひん）ロスの削減（さくげん）や在庫（ざいこ）処分（しょぶん）に困（こま）っている人（ひと）への支援（しえん）を通（とお）して、持続（じぞく）可能（かのう）な社会（しゃかい）の実現（じつげん）をめざしています。