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揚げ物（あ もの）などの調理（ちょうり）に使用（しよう）された後（あと）に残（のこ）った油（あぶら）を「廃（はい）食（しょく）油（ゆ）」といいます。現在（げんざい）、日本（にほん）国内（こくない）では食品（しょくひん）工場（こうじょう）や飲食（いんしょく）店（てん）、スーパー、コンビニなどから年間（ねんかん）約（やく）50万（まん）トンもの廃（はい）食（しょく）油（ゆ）が排出（はいしゅつ）されています。廃（はい）食（しょく）油（ゆ）は、主（おも）に家畜（かちく）のエサなどにリサイクルされていますが、活用（かつよう）されずに廃棄（はいき）されているものも多（おお）いです。そこで今（いま）世界（せかい）では、この廃（はい）食（しょく）油（ゆ）を活用（かつよう）した燃料（ねんりょう）「SAF（サフ）」に注目（ちゅうもく）が集（あつ）まっていて、航空機（こうくうき）の燃料（ねんりょう）を従来（じゅうらい）の化石（かせき）燃料（ねんりょう）から、SAFに切り替（き か）える取り組（と く）みが進（すす）められています。

都市（とし）や住（す）まいの開発（かいはつ）を行（おこな）う会社（かいしゃ）「東急不動産（とうきゅうふどうさん）」でも、廃（はい）食（しょく）油（ゆ）をSAFの原料（げんりょう）として活用（かつよう）する取り組（と く）みをはじめました。札幌（さっぽろ）の商業（しょうぎょう）施設（しせつ）「COCONO SUSUKINO」や、グループ会社（がいしゃ）の東急（とうきゅう）リゾーツ＆（アンド）ステイが運営（うんえい）するホテルやゴルフ場（じょう）で出（で）た廃（はい）食（しょく）油（ゆ）を回収（かいしゅう）し、SAFをつくっています。SAFは従来（じゅうらい）の飛行機（ひこうき）の燃料（ねんりょう）と比較（ひかく）すると、6割（わり）以上（いじょう）のCO2削減（さくげん）効果（こうか）があると言（い）われ、地球（ちきゅう）温暖（おんだん）化（か）防止（ぼうし）に大（おお）きく貢献（こうけん）できると期待（きたい）されています。日本（にほん）では、「2030年（ねん）までに、日本（にほん）の飛行機（ひこうき）に使（つか）う燃料（ねんりょう）の10％（パーセント）をSAFにする」という目標（もくひょう）を掲（かか）げており、東急不動産（とうきゅうふどうさん）もこの目標（もくひょう）達成（たっせい）に向（む）けたプロジェクトに取り組（と く）んでいきます。