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フィリピンの東（ひがし）に位置（いち）する太平洋（たいへいよう）の島国（しまぐに）、「パラオ共和国（きょうわこく）」。約（やく）600の島々（しまじま）から成り立（な た）ち、約（やく）2万（まん）人（にん）の人々（ひとびと）が住（す）んでいます。青（あお）く透き通（す とお）った海（うみ）と美（うつく）しいサンゴ礁（しょう）が魅力（みりょく）のひとつで、世界中（せかいじゅう）からたくさんの人々（ひとびと）が観光（かんこう）やダイビングに訪（おとず）れています。また、豊（ゆた）かな緑（みどり）の山々（やまやま）や深（ふか）い森（もり）も広（ひろ）がっており、大（だい）自然（しぜん）を感（かん）じながらハイキングを楽（たの）しむことができます。そんなパラオで1984年（ねん）からリゾートホテル「パラオパシフィックリゾート」を運営（うんえい）しているのが、都市（とし）や住（す）まいの開発（かいはつ）を行（おこな）う会社（かいしゃ）「東急不動産（とうきゅうふどうさん）」です。

東急不動産（とうきゅうふどうさん）はホテルのオープンにあたり、「ヤシの木（き）より高（たか）い建物（たてもの）はつくらない」というルールを定（さだ）めました。そのルールのもとで海（うみ）や植物（しょくぶつ）の調査（ちょうさ）を行（おこな）い、サンゴを移植（いしょく）したり、海岸（かいがん）を整備（せいび）したりして建物（たてもの）やプライベートビーチをつくっていきました。また、汚（よご）れていた海（うみ）をサンゴやジュゴンがすめるようにキレイにしたり、島（しま）の人々（ひとびと）のために飲（の）み水（みず）を確保（かくほ）したりなど、さまざまな取り組（と く）みも進（すす）めていきました。当初（とうしょ）は反対（はんたい）の声（こえ）もありましたが地元（じもと）の人々（ひとびと）を雇用（こよう）し、考（かんが）えを丁寧（ていねい）に伝（つた）えていくことで、少（すこ）しずつ理解（りかい）を得（え）ることができました。そしてオープンから約（やく）40年（ねん）。現在（げんざい）でもパラオの人々（ひとびと）と力（ちから）を合（あ）わせ、自然（しぜん）を守（まも）りながらホテルを運営（うんえい）しています。今（いま）ではこの「パラオパシフィックリゾート」は、「パラオを代表（だいひょう）するリゾートホテル」として、大統領（だいとうりょう）や地元（じもと）の人々（ひとびと）に愛（あい）される存在（そんざい）になりました。